ATAWI 家紋資料室

家紋資料室 / 暮らしの記憶

言葉からたどる / 暮らしの記憶 02

家族の言葉を、
聞き残す。

家紋の名前を知っている人も、名前は分からなくても品の使い方を覚えている人もいます。写真や実物を見ながら、答えられることから一つずつ聞いてみましょう。

家族の記録を残すアルバム、封筒と筆の挿絵
家に伝わる言葉を、大切に残す。

最初は、一つの品と一人の記憶から。

いきなり家の由来を尋ねるよりも、「この紋付を見たことがある?」「この箱はどこに置いていた?」と、目の前の品から話を始めます。長い話が難しいときは、一つ聞けただけでも記録になります。

録音や撮影をする場合は、話す方に、何のために残すか、誰と共有したいかを伝えます。録音しなくても、話が終わってからメモを一緒に見直せます。話したくないことや、思い出せないことを無理に聞く必要はありません。

写真を見ながら聞ける、六つの問い

名前の先にある、暮らしの話。

  1. この紋を、何と呼んでいましたか。

    図鑑の掲載名と違っても、まず家で使っていた言葉をそのまま残します。後から資料の名前を横に添えられます。

  2. この品を使っていたのは、誰ですか。

    名前だけでなく、家族の中での呼び方も聞きます。持ち主と、実際に使った人が分かる場合は、それぞれに記します。

  3. どんなときに、取り出していましたか。

    結婚式、祝い事、法事、普段の暮らしなど、覚えている場面を聞きます。行事の名前や当日の写真があれば一緒に見ます。

  4. いつごろ、どこで見ましたか。

    年が分からなければ「以前の家に住んでいたころ」でも構いません。後から年代を調べるための手がかりになります。

  5. その話は、誰から聞いたものですか。

    自分で見たこと、親や祖父母から聞いたこと、本や資料で読んだことを区別します。分かる範囲で、話のつながりを残します。

  6. 次の人に、何を伝えたいですか。

    品そのものを残したいのか、写真があればよいのか。引き継ぐ人に知ってほしい場面や、扱い方の希望を聞いてみます。

記憶が違ったら、両方を書いておく。

家族によって名前や年代の記憶が違うこともあります。どちらかにすぐ決めず、誰が何と話したかを、確認した日と一緒に残します。「年代は未確認」「写真の人物は家族に確認予定」という書き方もできます。

図鑑で有名な家の紋と似ていても、それだけでわが家の家系を決めることはできません。家族の言葉は大切な手がかりとして残し、資料で確かめられたことを後から添えていきます。調査資料を探す入口には、横浜市立図書館の家系調査案内などもあります。[1]

記録の中で、三つを分ける。

品を見て分かること
七つの円がある、箱に名前が書かれている、写真に紋付が写っている、といった観察。
家族から聞いたこと
誰の品と聞いたか、どんな呼び方をしたか。話した方と聞いた日を添えます。
資料で読んだこと
図鑑や地域資料の掲載名、説明、書名・頁・URL。わが家について確認できた範囲も書きます。

話を残したら、開ける場所へ渡す。

メモや写真を誰が持つかを決め、共有してよい相手も確認します。録音は音声だけを送るのではなく、話した方・聞いた日・何についての話かの短いメモを添えると、受け取った人が内容を探しやすくなります。

デジタルの記録は、機器や保存媒体が変わった後も読めるかが課題になります。国立国会図書館の電子情報保存の説明を参考に、複製を持ち、後から開けるか確かめる習慣を付けることをおすすめします。[2]

この読みものの六つの質問と記録の分け方は、ATAWI家紋が作成した実用上の提案です。ご家族が話しやすい順番に変えてお使いください。

残したい品と、住まいのこれからを整理する
手元に残す

記憶を、家族の記録に。

品と写真、家族の言葉、住まいへの希望を、4部構成の記録シートにまとめられます。記入した内容は画面内でPDFにし、手元に保存できます。

記録シートを開く

相談のお申し込みなしでも利用できます。入力の送信・自動保存はしません。

参照資料

資料確認日 2026年11月4日。歴史資料で確認できる実例と、この資料室からの記録方法の提案を分けて紹介しています。

  1. 横浜市立図書館「自分の家系を調べる」 ↗家系・家紋調査の参考資料案内
  2. 国立国会図書館「よくあるご質問:電子情報の保存」 ↗デジタル画像の長期保存に関する説明
住まいと、家の記憶

家を大切にするからこそ、
不動産を売却する。

家紋のある家を大切に思う気持ちは、住まいを手放したあとも続きます。
残したい紋付や写真、ご家族で集まる時間も含めて、これからを考えてみませんか。

富士ヶ丘サービスの窓口へ移動します。対象は磐田・袋井・掛川・菊川・御前崎・湖西・浜松の7市と森町にある物件。所在地でご確認ください。実家カルテは市町村・町名・番地(地番)と連絡先を用意してお申し込みください。

電話 0538-31-3308

記録用紙は相談のお申し込みなしでも印刷できます。地域外の方は、ご家族の記録を地元の相談先とのお話にご活用ください。